推しがいる生活

私はこの22年と2日の人生の中で2人の人に恋をした。

 

1人目に恋をしたのは、SMAP 中居正広

今となれば、“元”とつけるべきなんでしょうが、

一昨日の会見で本人が言っていた通り、私にとっては彼はまだ、“SMAPの中居くん”です。

 

私が中居くんを意識して見始めたのは小学校4年生…5年生…あたりだったと思います。

両親が共働きで夜の帰りが遅く、一人っ子、極めつけにインドアときたもんだから、幼い頃からテレビっ子だった私。

毎日、ドラマやバラエティを楽しみにしていた私にとって、ファンになる前からSMAPは大スターでした。

月曜日のスマスマから始まり、SMAPのメンバーを見ない日はなかったのだから、好きになるのは必然だったのかもと振り返って勝手に納得しています。

 

初めて中居くんをかっこいいと思ったのは確かうたばんだったのかなー…(たくさんレギュラーあったから定かでない笑)

面白くて、かっこよくて、かわいい、そんな中居くんに幼いながらに恋をした私。

そこから意識してSMAPを見始め、気づいたらスマヲタというやつになっていました。

 

SMAPは常にエンターテインメントのど真ん中にいました。

そんなグループのリーダーで、そんなグループのど真ん中にいたのが私の推し 中居正広でした。

知れば知るほど、私なんかが理解できるような器の人ではなかった中居くん。

優しすぎて体調を崩すほど優しく、

誰よりも賢く、周りに配慮ができる人。

そのくせ、天ノ弱で、不器用で…

本当に一言で表せるような人ではないのです、中居正広という人間は。

そんな私が、中居くんのことで唯一断言出来ることがあります。

 

中居正広SMAPを愛している”

 

これだけは、誰がなんと言おうが、

なんなら本人が否定しようが、私は断言できます。

中居くんは本当にSMAPが大好きなんだ。

『中居−SMAP=0』

SMAPは二番目の名字』

『今なら俺、100人相手できるよ、SMAP守れるよ』

私は彼からSMAPに向けた愛の言葉を数多く聞いてきました。

メンバーが脱退する時、

メンバーがやらかしちゃった時、

メンバーが結婚する時、

一筋縄ではいかないグループの突如シリーズが起こる度に、中居くんは誠心誠意、その時にできる最大限で最善の言動、行動をとってくれました。

そして、突如シリーズが起こる度により一層思うのです。「この人はSMAPが大好きなんだな」と。

SMAPのど真ん中で頭を張っているくせに、

誰よりも“スマヲタ”だったのが、何を隠そう中居正広自身だったのです。

 

そして、そんな中居くんに、SMAPに、グループ史上最大の突如シリーズが巻き起こります。

そう、皆さんご存知の“SMAP解散騒動”。

昔から週刊誌に不仲だ、解散だと書かれるのは慣れていたし、そんなもの信じるな、俺たちの声だけ信じればいいと英才教育を受けていたので、最初の一報(4対1だの書かれていた時ですね)を聞いた時は、

「週刊誌に留まらず、ヤフーのトップニュースにも出ちゃうの?スターはつらいなぁ笑」くらいの軽い気持ちでまっったく解散など信じていませんでした。

しかし、事態は刻一刻と悪くなり、真実味を増します。

スマスマでの生謝罪(あの時の血の気が引く感じ、一生忘れることはないと思います。)、

メンバーの半分が日本にいない中でのSMAP解散報道、

中居くんの声にならない叫びを聞いたスマスマ最終回、

そして、半信半疑で迎えた2016年12月31日の中居くんのラジオ。

そう、ずーっと、半信半疑だったんです。

だって、メンバーからの言葉がなかったんだもん。

森くんが脱退する時だって、

吾郎ちゃんやつよぽんの時だって、

木村くんが結婚する時だって、

SMAPは逃げも隠れもしなかった。

ファンの前に盾も矛も持たずに出てきて、

自分たちの想いを自分たちの言葉で伝えてくれた。

それなのに、そんなグループが、

解散なんていう一大事に自分たちの言葉で一切語らないのよ?信じれるわけないでしょ、受け入れられるわけがないでしょ。

だから、ずっと半信半疑で。

でも、あの中居くんのラジオを聞いて、

『誰も悪くない、メンバーはよく頑張った』と、

一人一人の名前を叫んでバイバイという中居くんの声を聞いて、

「あぁ、本当に解散するんだな」と。

自分の中で、解散を受け入れるしかなくなって、受け入れてしまって、一ファンの私でこんなに苦しいのに、胸が引き裂かれる想いなのに、じゃあ、彼はどうなんだと、中居くんはどうなんだと思うと、

声を上げて泣く他になにもできなくて、そんな自分が無力すぎてまた泣けてきて、今までのSMAPがくれた宝物のような毎日が走馬灯のように駆け巡って、

どんなときも私たちに寄り添って、1番遠いはずの存在なのに、苦しい時、辛い時に1番近くに来て寄り添ってくれたあのグループに、私は何もしてあげられないことが悔しくて、悔しくて、ただただずっと泣いていました。

 

そこからしばらく、中居くんはじめ、メンバーを見ることができなかった。

逃げたみたいで、目を背けたみたいで、そんな自分にも嫌になって、また苦しかった。

見ても見なくても苦しかった。

でも慣れっていうのは恐ろしいもので、『新しい地図』の始動や木村くんが映画やテレビにでたりとか…

SMAPでない彼らを、スマスマがない月曜日を、どこか慣れてしまっている自分がいて。

前に進んでるメンバーを見て、これはこれで良かったのかもしれないと思っている自分がいて。

それでも、前に進んでない人もいた。

それが私の推し 中居正広だった。

現状維持を目標だと解散後に語っていた中居くん。

でもやっぱり彼の目は解散してもなお、SMAPを見ているような気がして。

あの、メンバーに囲まれて笑っている時の笑顔をしばらく見ていないような気がして、

とってもとっても苦しかった。

もちろん、5人での番組もないし、ライブもないし…

だからかはわからないけど、中居くんやその他のメンバーを見ることも少なくなっていった。

自然と、本当に自然と、担降り…したのかな、当時はそんなこと考えられるほど気持ちに余裕はなかったから振り返ればという感じで。

 

その時期を同じくして、私は心に決めたことがあった。

もう、推しを作るのはやめよう、SMAPを、中居くんを自分のできる範囲で応援はするけど、もうこんなに苦しくなるなら、新しく誰かを応援することはやめよう。

そう決めた。それくらいに、あの解散騒動は控えめに言ってもトラウマになってしまったし、とてもじゃないけど、新しく推しを作る気も、作れる気もしなかった。

 

それからの日々は、SMAPを好きになる前のテレビっ子な自分に戻ったようで…

毎日、ドラマやバラエティを楽しみにしていたし、

幼かったあの頃とは違って、メイクやオシャレや自分に使う時間も増えて、それなりに充実していたと思う。そう、普通に充実していた。

一定の推しがいた時とは違い、小さなことでジタバタすることも一喜一憂することもなく、とても落ち着いた気持ちで、気持ちに波がなく毎日を過ごしていたと思う。

 

 

しかし、そんな私は、まさかまさか2度目の恋をすることになる。

 

 

そう、私が2人目に恋をしたのは、Hey! Say! JUMP 山田涼介。

 

暑い夏のある日、普通にテレビを見ていた私。

深夜帯のドラマは特に面白いから大好きで、

特に金曜日は次の日が休みだから、時間を気にせずに楽しめて大好きで、

今回はどんなかなーと番組表をみて飛び込んできた文字が“セミオトコ”。笑

どんなドラマか全然想像がつかなかったけど、

ラテ欄かなにかでみた『セミの恩返し』という言葉が、どこか暖かくて、かわいいドラマなのかな?と微笑ましく思っていたのをよく覚えています笑

 

そして、ついに始まった私の運命を左右する“セミオトコ”。

冒頭…というか結構な時間まで姿を表さなかったセミオくん。

でも、語りの声は優しくて、どんな姿ででてくるの?とワクワクでした。

 

おかゆさんに命を助けてもらい、

僕にできることはないだろうか…と考えている間に始まった羽化の時間。

明るい音楽と共に羽を広げる漫画仕様のセミオくんの目の前に飛び込んできた弁当屋のポスター。

『こういう男が好きなのかぁ…なるほどぉ…よしっ!』

そう聞いた次の瞬間、ガンッという何かがぶつかる音とともに顔を上げ、その姿を見て目を見開いたおかゆさん。

私もセミオくんの姿を一目見た時、同じ表情になっていたに違いありません笑

『どうもっ』と語尾に♪がつきそうなテンションのセミオくんに対して、私はおかゆさんと全く同じ気持ちでした、多分笑

「なんっっっだ、この綺麗な顔は!?えっ…だれ…ってこれ山田涼介か、Hey! Say! JUMPの山田涼介か、え、こんな綺麗で美め麗しかったっけ?いや、確かにカインとアベルの時も半端なく美しかったけど…いやでも、山田くんって、そうだったっけ!?!?」

今思えば、一目惚れだったんだろうな笑

だって、見た瞬間、心の中パニックでしたからね笑

 

そんな私とおかゆさんの気持ちを無視して、

やまちゃ…じゃなくて、セミオくんは畳み掛けるようにこう言い放ちます。

『(シーっ)夜は泣いたり、大きな声を出す時間じゃないよ?泣くのは太陽が空にある時間だけ。それが世界のルールさ。』

またもや、おかゆさんと同じく、「はい…」ということしか出来ない私、

そしてそれに対するセミオくんの真っ直ぐな『うんっ!』という超絶モテスマイルと共に放たれた返事。

 

落ちました、いえ、堕ちました。

何に?そんなもん決まってるでしょうが、恋にだよ、恋に…。

堕ちたし、打たれました、雷に。

そんな、運命の大きな分かれ道に立たされた私をよそに、おかゆさんとセミオくんの可愛いやり取りは加速します。

『なんて素晴らしい世界なんだ…ね?』

『なんて美しい生き物なんだ…』

そして窓の外を眺めて涙を流し、微笑むセミオくん。

『生きてていいんだよ』と囁き、なんの躊躇いもなく、抱きしめるセミオくん。

もう、語り尽くせないので、見てください!

気になる人はセミオトコ第1話をご覧下さいっ!!

まぁとにかく、恋に堕ち、雷に打たれ、萌の嵐に見舞われたその時の私の心情はとんでもないものでした、ほんとに、ブワァァァァァって感じ?(全然伝わんねーわ笑)

そして、極めつけに流れたファンファーレ!

まぁ、鳴ったよね、私の中でも。

え、何が?そんなもん決まってるでしょうが、ファンファーレだよ!ファンファーレ!!!!

てなわけで、ざっと1時間、その経った1時間で、いやぁ…されど1時間か…

私は恋に堕ちたんです。

そして、悟りました、「あーあ、決めたのに、もう推し作らないって決めたのに、これじゃダメだ、好きになっちゃう」と。

 

それから、セミオトコが終わるまで、私はせめぎあいの中にいました。

見る度、釘漬けになってしまうセミオくんの一挙手一投足。

好きになってしまう自分を止められず、どうしたらいいかと考えあぐねていました。

だってさ、トラウマだったんだもん、もう悲しい思いも、辛い思いもしたくなかったんだもん。

そりゃ、飛び込めないよ、躊躇しちゃうに決まってんじゃん…

しかも、奇しくもSMAPと同じ、中居くんと同じ、ジャニーズ事務所のグループの一員…やっぱ考えちゃうでしょ…。

でもそんな、私の暗い気持ちとは相反して、セミオくんはどんどん畳み掛けてきます、それはまぁ明るく、無邪気に、純粋に沼に引きずり込もうとするのです(彼にそんな気は全くない)笑

 

そして、見てしまったMステ。

セミオトコが始まってから、セミオくんではない、Hey! Say! JUMP 山田涼介を見るのは初めてで、

死ぬほどドキドキして、テレビの前に正座状態でした。(今思えば、この時から完全に沼に落ちてるけどね笑)

そして、始まったファンファーレ!披露。

まぁね…うん、かっこよかったよね、うん、バカかっこよかった、びっくりしちゃった、だって、山田くんはもちろん、Hey! Say! JUMPのアイドルとしてのクオリティが高すぎてびっくりしちゃった笑

そして、認めました。決めました。

「うん、私は山田涼介が大好きだ。セミオくんだけじゃない。山田涼介が大好きなんだ。よし、推そう、私、山田くんを、Hey! Say! JUMPを、推します!!!」

はたから見れば、勝手にどうぞって感じでしょうが、私にとっては大きな決断だったのです。

本当に大きかった。

そこから、短い期間でライブDVDを見漁り、

レギュラー番組をみたり、過去の映像をみたり…

やっぱね、10年も一人の人を、一つのグループを推してきただけあって、適応能力が半端なかったね、自分で言うのもあれなんだけど笑

セミオトコが最終回を迎える頃には、完全なるとびっ子が一人誕生していました笑

 

そして、好きすぎて、やっぱり誰かとこの気持ちを共有したくて始めたInstagram

そりゃまぁ、楽しい、楽しすぎた笑

好きな人のことを好き勝手語って、

好きな人のことを好きな人たちとも語って、

共感して、笑いあって…

でもやっぱり推しがいるってことは、

小さいことでジタバタするし、一喜一憂するし、

誰かを推す生活から離れていた私にとってはすごく心が忙しかった。

でも、やっぱり死ぬほど楽しくて、幸せで、

やっぱり推しがいる生活って世界が180度変わるなと。世界に色が増えるんだな…とね、改めて感じさせられる今日この頃。

 

 

私が1人目に恋した人は、とっても賢くて戦略化で、誰のことも見捨てない優しすぎる人で、大人だった。

私が今恋している人は、少しおバカで、何事にも一生懸命で、負けず嫌いな愛すべき人だ。

どっちがどれだけ好きとかじゃない、そういう事じゃない。そういうことじゃなくて、私にとっては2人とも比べられないくらい大切で、大事で、宝物だ。

 

 

いつしかどこかで目にした言葉がある。

 

 

 

 

“推しは推せる時に推せ”

 

 

 

 

私はこの言葉の重さを知っている。

だって、私、どこかで永遠だと思ってた。

SMAPがいない世界、中居くんがジャニーズじゃない世界なんて想像できなかった。

ずっとそこに当たり前にあるものだと思ってた。

もっと言えば、新しい誰かを推す日が来るなんて思ってもみなかった。

 

 

世界は変わる。

今私たちが見ている人も、グループも、

景色も、気持ちも。

昨日と今日じゃ少し違う、それは目に見えてわかるものではないけれど、

確実に少しずつ変わっていく。

だから、永遠なんてない。

今、この瞬間の推しは、今、この瞬間しか推せないんだ。

 

 

SMAP解散後、新しく推しを作ろうとはやっぱり思えなくて。

でも、私の生活はちょっぴりつまらなくなった、穏やかではあったけれど。

そんな私を、推しがいるという素晴らしい世界に引き戻してくれたのは、山田くんであり、Hey! Say! JUMPだった。

やっぱり、推しがいるって、自担がいるって、

楽しいけど、苦しい。

でも、今は、その苦しささえ、幸せだと思える自分がいて。誰かを好きになる気持ち、応援したいと思える今の気持ちに素直に従ってみようと思える自分がいる。

 

 

 

 

一昨日の中居くんの会見をみて、

間違っていなかったと思った。私はこの人を好きになって、SMAPを好きになってよかったと心から思った。

あの会見で見た中居くんは、私が大好きだった“SMAPの中居くん”で。

メンバーの話をする時、SMAPの話をする時、

楽しそうに、嬉しそうに、幸せそうに、でもどこか切なそうに話す中居くんをみて、前に進んだんだと思った。

それと同時に、そんな中居くんを見ても、SMAPが解散したことについての話を聞いても、前ほど苦しくなっていない自分にも気づいた。

それは興味がなくなったからとか、担降りしたからじゃない。

私も、受け入れて、前に進んだ証だと思った。

だから、自然と涙が出た。

SMAPを大好きだったあの頃の気持ちと、Hey! Say! JUMPを大好きな今の気持ちとか上手く折り重なって、色んな物が繋がって、無駄な時間なんて1秒もなかったんだと納得出来て。

嬉しくて、切なくて、涙が出た。

 

そして、今のこの気持ちを、なにか残る形で言葉にしようと思ったから、私は今、こんなに長々と書いています笑

 

結局、今私の胸の中にある、この暖かい気持ち全て言葉にするのは難しいけれど、

でもなんだか、とっても清々しくて、穏やかな気持ちなんです。

もう、担当とは言えないけれど、やっぱり私は中居くんやSMAPが大好きだと改めて思えて、

これからも少しずつ応援して行ければなと思うし、

今の推しである山田くんや、Hey! Say! JUMPをもっともっと応援しようってね、改めて思えて、

うん。“推しがいる生活”って素敵だなってね。

この気持ちを大切にしていきたいなって思うんです。

 

 

SMAPでいう、突如シリーズがね、

どんなグループにも訪れると思うし、

それは私が今応援してるHey! Say! JUMPにももちろん当てはまって、

だから、テレビで見られる時間があるならその時間を、

映画に出るならその映画を、

ライブをするならそのライブを、

めいいっぱい楽しんで、参加して、推しへの愛を叫んでいきたいなってね。

そう思います。

 

 

 

 

 

 

私はこの22年と2日の人生の中で2人の人に恋をした。

 

 

1人目に恋をしたのは、SMAP 中居正広

2人目に恋をしたのは、Hey! Say! JUMP 山田涼介。

 

 

 

この2人は、私に、“推しがいる生活”の幸せを、つらさを、せつなさを教えてくれた私にとって宝物のような存在で。

だから、私は今の自分の気持ちを宝物のように大事に大事にしていきたいと思ってるんです。

 

 

今日も、明日も、

胸を張って、推せるように!!!

精一杯の大好きを届けられるように!!!!

 

 

そして!私のヲタク人生第2章と言っても過言ではない、とびっ子としての生活を初めてからはまだ間もないので(十分楽しませてもらってますが笑)、

もっともっと推したちのことを知って、

もっともっと好きになっていこうと思います!!

 

 

 

 

うん、やっぱり、“推しがいる生活”って楽しい。